サマーミューザ ジョナサン・ノットの春の祭典

真夏に春の祭典を聞いてきました。 オーケストラは東響、指揮は契約を延長したというジョナサン・ノット氏。数人の方達と同行したのですが、中には東響は久しぶりだけど質が疑問で、という耳の肥えたベテランさんも。 (関係者の方がお読みになっていたら申…

日生劇場でノルマ

日生劇場でノルマを聴いてきました。舞台装置はすっきりしていて色合いもいいし、オーケストラの東フィルも指揮者のおかげか、絞まった感じで好印象。何よりも主役のデヴィーアさんの声が素晴らしく、ビジュアルも良かったです。(あとで確認したら、なんと…

新国立劇場でジークフリート

新国立劇場でジークフリートを聴いてきました。建物の入り口や切符改め場所には多くの警備員が立ち、警備犬も動員されていたので、 日本もテロ対策のレベルを上げてきたものだ、と思っていましたら、 昨日は皇太子の来臨があることを開幕前のアナウンスで知…

川崎ミューザで学生オーケストラのマーラー

川崎ミューザで、音楽大学フェスティバル・オーケストラのマーラー6番を聴いてきました。 2月にN響ヤルヴィの同曲を聴いたのですが、チケットもリーズナブルなのでこちらも聞いてみたわけです。こういう曲は学生オーケストラの方が練習量が多いから上手い…

ランメルムーアのルチア

新国立劇場で「ルチア」を聴いてきました。 今回はお財布に優しい席でスター歌手のベルカントを堪能できました。ありがたいものです。 ソプラノ、テノール、バリトンの三名さんが声もビジュアルもよろしく、指揮者も絞まった音楽づくりをされていたと思いま…

パーヴォ・ヤルヴィ指揮 N響のマーラー

みなとみらいホールでパーヴォ・ヤルヴィ指揮N響のマーラー交響曲6番を聴いてきました。 みなとみらいの立地は、都心からは距離があるせいか8割程度の入りに見えました。が、舞台上には(多分エキストラを含めて)大人数のオケが勢揃い、力のこもった爆演を…

二期会 ナクソス島のアリアドネ

日生劇場でナクソス島のアリアドネを鑑賞してきました。 指揮はシモーネ・ヤング、オーケストラは東響。演出は現代への置き換えでしたが前半はあまり違和感を感じませんでした。 サロンらしきところが、お屋敷あるいは高級マンションの地下駐車場につながる…

井上喜惟指揮エルサレム響

学習院の講堂(立派なホールです)で井上喜惟指揮のエルサレム響を聴いてきました。・バーバー、管弦楽のためのエッセイ第2番 ・チャイコフスキー、幻想曲フランチェスカ・ダ・リミニ ・チャイコフスキー、ピアノ協奏曲第2番 ピアノのソリストは安達朋博とい…

新国立劇場 ワルキューレ最終日に

別の日に前売りを買っていたのですが、事情が出来て友人の奥様に譲りました。でもどうしても見て聴いておきたかったので、最終日の18日に初台に向かいました。結果は正解、来てよかった、と実感しました。歌手の皆さんが素晴らしい出来でしたし、東フィルさ…

二期会 トリスタンとイゾルデ

昨日に二期会のトリスタンとイゾルデの公演を聴いてきました。 ヘスス・ロペス・コボス指揮の読響が頑張っていました。実はもっと期待していましたが読響はピット専属ではないので、歌手との押したり引いたりは今一歩。でも、よく頑張られたと思います。歌手…

春のウィーン旅行 備忘録

お久しぶりです。欧州生活を終えて帰国しています。Hatenaのログインになんどか失敗してしばらく記事を投稿していませんでした。帰国前の冬から春にかかる頃にウィーン旅行をしました。 もはや新鮮なネタではありませんが、忘れてしまう前の備忘録的として投…

2015年イースターシーズン振り返り

お久しぶりです。 復活祭シーズンも終わりましたので、最近聴いてきたものの感想まとめをご報告いたします。 何も書かない頃の演奏会は、かなりの記憶が蒸発してしまいました。その反省を込めてです。4月1日 エリオット・ガーディナー、イングリッシュバロッ…

ご無沙汰していました。振り返りです。

1年以上ログインをしていませんでした。 過去の記事や画像を消されてしまわないためには、時々の更新が必要なのかも知れない、と思い当り、久しぶりに記事を更新します。今年の夏のAix en Provence 音楽祭では、小さな事故がありました。そして、その影響は…

パトリス・シェロー逝く

パトリス・シェローが亡くなられたそうです。たまたま劇場のチケットを買おうと思ってサイトに立ち寄った時に この記事を見つけました。 http://www.festival-aix.com/blog/patrice-chereau-nous-a-quitte/ (グーグル翻訳などをお使いください。)夏前に彼…

Haendel en Italie

一時間半ほどの小さいコンサートを聴いてきました。小編成のアンサンブルとソプラノによるヘンデルの曲の夕べ。 会場は古い小さなホール(Le théâtre du Jeu de Paume)でして、趣きがあります。調べたら1756年に出来た劇場で、何度か改装されて、現在は493…

音楽祭(6) エレクトラ

エレクトラから帰ってきました。 バロックオペラのエレーナは買っていませんので、 オペラの中ではこれが私には一番良かったです。 演出がシェロー、もはや一番まともで オーセンティックな演出かもしれません。 サロネン指揮のパリ管ももの凄い力演。 ホー…

音楽祭(5) リゴレット

こんどはリゴレットです。冒頭から道化がとびだしてきて嘆きだす、というパリアッチ的な演出。そう、道化がリゴレットで、我が家はトレーラーハウス。ジルダは引っ越しが多いので友達がいない、という設定でしょう。あれかこれか、のアリアでは女性ダンサー…

音楽祭(4) サロネン指揮のパリ管

エサペッカサロネン指揮パリ管でベートーヴェンの7番と、 ルネ・パーペを迎えてのワーグナー、ザックスのモノローグ、 マルケ王のモノローグ、ヴォータン業火の娘別れ、 そんなプログラムを聞いてきました。 前半のベートーヴェンで気づいたのですが、コン…

音楽祭(3) ロンドンシンフォニー

平日に早く帰るのは珍しいのですが、水木金と連続でチケットを買ってしまっています。 金曜は9時半からですが、水木は8時開始なのでぎりぎりです。 お陰様で、昨日は大好きなブリトゥンをノセダ指揮のロンドンシンフォニーによる 緊張感の高い演奏で聴くこ…

音楽祭(2) ドンジョバンニ

土曜の夜にドンジョバンニを観ました。これまでBSでこの音楽祭のことは多少見聞していましたが、会場は司教館邸跡の中庭。つまり屋外です。照明効果のためもあってか開演は日没後の9時半過ぎ。会場は木製の二階建てになっており、椅子も木製。悪くはないで…

音楽祭(1) パリ管

先週から音楽祭が始まっています。 私は金曜が初日。最近の金曜は忙しく、 早めに抜けようとしたのですが、 結局六時過ぎまで引き留められ、 帰ってから一時間少ししかなく、 ご飯を食べて出かけるのがやっと。曲目は ローマの謝肉祭 スペイン交響曲(ワディ…

イースター音楽祭

こちらはイースターで、ホールでは音楽祭です。私は二日間連続でオーケストラを聴いてきました。 29日はマーラーユーゲント・オーケストラ、 指揮は長老的な存在のブロムシュテットさん。団員にとってはおじいちゃん的な存在かもしれません。 ブルックナー…

当地での初めてのオーケストラ体験

こちらでの住まいからほど近いホールで行われたオーケストラコンサートに行ってきました。 フランス放送フィルハーモニー、指揮はチョン・ミュンフンの予定だったのですが、体調不良だそうで若手のミッコ・フランク(いかにもフィンランドの名前ですね)に交…

年末年始

音信不通状態になるのもいけないのでさかのぼり日記です。 年末年始に約二週間の帰国をしました。帰ると即座に年賀状、買い出し、エトセトラ。 大みそかには若干の嫌味を言われながら、文化会館のベートーヴェンマラソンに参戦です。 時間的には欧州便と変わ…

新国立でオテロ

またも長らくお久しぶりでした。 昨年に見たトロバトーレは書き忘れましたので今日のオテロで復活を。キャスト指揮:ジャン・レイサム=ケーニック 演出:マリオ・マルトーネ オテロ:ヴァルテル・フラッカーロ デズデーモナ:マリア・ルイジア・ボルシ イア…

トリスタンとイゾルデ

お久しぶりです。かなり間が開いてしまいました。11月に日生劇場のオルフェオとエウリディーチェにも行ったのですが もうほとぼりもさめてしまい、とばします。今日は大野和士のトリスタンとイゾルデで劇場に6時間ほどいました。 歌手達のレベルは凄いし…

新国立で「アラベラ」

相当なブランクでしたが基本的に音楽記なので日記足りえずに月記か旬記になってしまいます。ご容赦を。 昨日は一人で新国立でアラベラを聴いてきました。私には多分98年以来。干支が一回りしちゃったのだな、と思ってしまいます。 シルマーさん指揮のオケ…

新国立で、影の無い女

先週の土曜に車で行く場合に経路が重なるいつものオペラ友と一緒に行ってきました。この演目はあら筋が理解困難で、でも音楽はゴツクて濃厚。私はハンブルクが持ってきた時に見ているのですが、冒頭がゴツンと始まり時々いかにもリヒャルト・シュトラウスら…

桜の上野のパルジファル

何年か前に新国立劇場で聴いて好印象を持ったウルフ・シルマーの指揮なので、あまり調べずにお花見で混雑している上野に行きました。指揮:ウルフ・シルマー パルジファル:ブルクハルト・フリッツ クンドリ:ミヒャエラ・シュスター アムフォルタス:フランツ・グルントヘーバー グルネマンツ:ペーター・ローズ クリングゾル:シム・…

ワーグナー、ワーグナー

ジークフリート、神々の黄昏、とワーグナーのヘビー級演目が続いたこの春。トリにパルシファルを楽しめる東京はやはり凄いと思います。時間作りも中々大変でございますが、これは嬉しい悲鳴でして。資金の方は天井桟敷にてしのいで、桜を見る人で一杯の上野…