ヤンソンス+コンセルトヘボウ@川崎
久しぶりにオーケストラも聞きたいな、と思い、川崎のミューザホールに行って来ました。まだこのホールの特徴を掴みかねているので今回は天井に近い席です。
もちろん価格的な理由で天井に近づいたのですが・・・(苦笑)
演目はマリス・ヤンソンス指揮のコンセルトヘボウで、ベートーヴェンのエグモント序曲と交響曲8番、ドヴォルザークの交響曲9番です。
前半のベートーヴェンは快活なテンポながらも落ち着きがあり、絶品でした。このオケの金管と木管の音色は華やか過ぎず、渋くもなく、バランス的にとても良い感じです。このオーケストラとドレスデンのオーケストラの音色は世界遺産だと思います。
休憩後のドヴォルザークも似た印象になるかな、と思っていたのですが、丁寧にメロディーを歌わせ、特に最終楽章はかなりのスローテンポ。よく有るトスカニーニ的な新世界の最終楽章とは違う感じの曲です。とんでもなく壮大感が有るのですが、今日の私は体調がもう少し速いテンポを望んでいたようです。少し重く長く感じました。
アンコールは予想通り、ブラームスのハンガリアンダンスと、ドヴォルザークのスラヴィックダンスでした。おかわり二杯のサービスで満足です。
ホールは天井に近い席でもかなり音が響いて聞こえます。上野の文化会館も音の伝わりが良いのですが、ここは直接音よりも残響音が登ってくる感じです。
ホールの向かいには華やかなショッピングモールが出来上がりました。川崎の駅裏という印象だった西口のこのブロックが見違えるようになりました。