新国立 オテロ

フリッツァの指揮を楽しみに聴きに行ってきました。

指 揮:リッカルド・フリッツァ
演 出:マリオ・マルトーネ
オテロ:ステファン・グールド
デズデーモナ:タマール・イヴェーリ
イアーゴ:ルチオ・ガッロ

舞台は浅い水路と建物からなり、照明で表情を変える。キプロスよりも盟主国の趣。アイデアだと思ったのは一幕の「喜びの火」に合わせて花火があがること。たしかに合っている。打ち上げ回数は少なくても良かったが。

歌手はイャーゴ役のガッロが頭も良さそうでかつ憎たらしく、最高である。
オテロ役のグールドの声は立派。立派な強い声過ぎて、猜疑心に支配され狂気に至る心理がいまいち、などと贅沢を言ってみたくなる。デスデモーナのイヴェーリも良かった。

合唱はいつもながらの充実ぶり。オケは所々のソロであわわ、だったが、ここはスカラ座ではない。不満はありません。

短期間で二つのヴェルディ作品を聴くことが出来たことに感謝。


北斎漫画は過去作品でまずはご容赦を。