こないだの「どろぼうかささぎ」を見て

先週のどろぼうかささぎで思ったこと。

・前半の緊張する場でも、音楽はロッシーニ節のクレッシェンドの
 繰り返しで、ああ、やっぱりロッシーニ、と少し安心(笑)したこと。

・しかしヒロインが処刑場に引かれてゆく際には
 音楽は見事な短調のマーチwith小太鼓
 これが、序曲冒頭の長調のマーチに関係するんだね、と想像。

・悪代官が登場し、ヒロインは牢獄につながれ、どことなく
 フィデリオを思い出させること。

・帰宅後に調べてみれば、フィデリオは1814年に初演され、
 その後は各都市で上演されてること。

泥棒かささぎは1817年にスカラで初演されたこと。

・1822年にロッシーニはウィーンのベートーヴェンのアパートを訪れるが
 「君はブッファだけ書いていればいいよ」とやっかみ半分に
 言われたことを気に病んでいたこと。(たしか、そう読んだ気が)

そう、セリアを書いてみたいロッシーニが、流行の牢獄救出オペラをなんとか書き上げた。しかし憧れのベトヴェンさんにあったら、コケにされた、という(勝手な想像ですが)涙ぐましい物語があったやも知れません。

以上、素人の勝手な想像です。