遅くなりましたが、映画の魔笛


もうかなり前の鑑賞ですが、頚や坐骨の状態が良い日に映画の魔笛を見ました。

音楽:
コンロン指揮のヨーロッパ室内管弦楽団が素敵です。パーペのザラストロや夜の女王のペトロヴァもいいですね。God help meと始まる英語歌詞に違和感がありますが、世界興行をする以上は仕方がないのかな。

演出:
第一次大戦の頃の設定、とあちらこちらに書かれていたので、大体どんな演出になるかは予想していましたから、サプライズはなかったです。
ストーリーに合わせるような仕掛けもあり、鳥の世話をするパパゲーノの役割もなるほど、と思いましたが、所々のつながりに無理があります。
原作を知る人には違和感があり、原作を知らない人には話しに飛躍があって、どっちつかずかな、と思いました。
終盤のタミーノ・パニーナの試練や試練からの解放は壮大にしたのが逆に作り物っぽく見えてだれました。
個人的にはもっとおとぎ話や民話調にしたほうが良かったのではないかな、と思いました。

ま、オペラ公演に行く何分の一以下で楽しめたので、丸一つ半としましょう。