フェニーチェ劇場のパルジファル

ワーグナーにご縁の深いヴェネチアのテアトロ・ラ・フェニーチェでのパルジファルの公演を記録したDVDを買ったままにしていましたが、ようやく通して見ることが出来ました。CDショップの通販サイトで廉価で出ていたので求めたものです。

イタリアのオペラハウスのオーケストラのパルジファルとはどんなものかな、と少々興味本位で聴き始めましたが、良い意味で期待を裏切られました。エトベシュ指揮のオケが鮮明かつ厚みのあるワーグナーの音を紡いでいます。

歌手ではクンドリーのゾッフェルが良いです。パルジファルのデッカーというアメリカのテナーも、若くは無く、声が詰まるところもありますが健闘しています。他に私が知っていたのはグルネマンツのマツィアス・ヘーレです。

演出で奇抜に感じたのは褌(?)姿のクリングゾル程度で他はまっとうなもの。舞台も簡素で色使いが美しく、花の乙女達はサリーのような衣装共々美しいです。

4000円前後でもとめたDVDとしては満足させていただきました。



前の日記に書いたグッドールとチェリビダッケのCDは明日か明後日に橇に乗って(笑)届くようです。


Teatro la Fenice de Venezia
Parsifal