先週のヴォツェック

お久しぶりです。

しばらく土日が忙しく、前売りを買っていても行けずに人に譲ることになった公演がありましたが、勤労感謝の日に新国立のヴォツェックを聴きに行きました。
9月のオテロでも舞台に水が張ってありましたが、今回は舞台一面が水。
2009年−2010年シリーズは水のシーズンなのかも知れません。

水の中に投げられたものを飛びついて捕らえようとする失業者(?)の群れがドブネズミの様に見え、この平成大不況の環境下では痛々しく見えました。


ヴォツェックが思いのほか理知的な感じがしましたが、不条理な悲劇の主役をよく演じていたように思います。マリー役も素敵なソプラノ。

一人残ってしまう息子役のボーイソプラノも秀逸でした。