チェネレントラ

新国立に行ってきました。今回は長年の音友とともに。


演出は亡きポネルがバイエルン国立劇場のプロダクション用に制作したものらしいです。BS放送などでの既視感があるくすんだ色合いの古典的なもの。歌手や合唱が折々にストップモーションで停止し、中心で歌う歌手の邪魔をしないようにしています。

カサロヴァはドスの利いた重い声質のメゾですがロッシーニのテンポでコロコロと技巧を披露してくれます。
シラグーザは例の軽い声質で楽々と高速で高音をとばし、聴衆は大喜び。休憩後のアリアでは拍手が鳴り止まず、もう一度(しかも楽譜にない更なる高音を添えて)歌うというおまけ付き。どうやら別の日もやっているようなので演出かもしれません。

前半は指揮とオケのテンポの加速感に不足がありましたが、休憩後はそれも感じずに満足して劇場を離れました。

梅雨の合間の晴れの日、帰り道の道路は行楽帰りの人達のせいか、やや混み合っていました。