マホメット2世

ここの所多忙でしたので、音楽を聞くための外出ができず、しばらくログインできませんでした。またよろしくお願いします。

今日はロッシーニマホメット2世を聞きに渋谷の街に出かけました。このホールはせせこましく、しかも音が散ってしまうので好みではないのですが、どうもエージェント達には都合がよいようで来日団体には多用されていますね。

肝心のマホメット2世は、正直に言って聞いたことがありません。FMで聴いた記憶があぼろにあるだけ。ただ、今回の公演で都合が付いたのがこの日だったのと、ゼッダ指揮、ハンペ演出なのが気になってチケットを求めた次第。

音楽
あのコンスタンティノープルを陥落させたマホメット2世の軍隊が襲い掛かる町を描いた物語なので緊迫した場面や悲劇の場が多く、ロッシーニも健闘していますが、後世のヴェルディあたりならズシーンと響かせそうなところをロッシーニ節が彩っていくのがミスマッチのようでもあり、セリアの本領のようでもあり、興味深いものです。

歌手
マホメット役のレガッツォは何年か前に聞いたことがあり、唯一知っている人。深くていい声です。テノールとソプラノは知らない人ですが、これが良い!コロコロと沢山転がってくれ、しかもドラマティックに歌ってくれました。

指揮
ゼッダ先生が振るから買ったチケットなので悪かろうはずがないのです(笑)
ただ、セリアでも快活に振るから余計にストーリーに対して音楽が明るくなったのか。音量も押さえ気味に聞こえましたが、これは席の関係かも。

演出
ハンペの演出だから買ったチケットです。シンプル&豪華。趣味が良いとはこういうものでしょう。

総じて、満足させていただきました。私のこの秋の前売りのメインはこれだけです。