まだむばたふらい@新国立劇場 人民席

実はここ2週間ほど、つまりトリスタンを見に行った後、
扁桃腺が腫れたり熱が出たり、声がかすれたり、と
さんざんな体調でした。ま、流行の夏風邪です。

まだダルサは残っているのですが、ふと思いつき、またも
新国立ランク8(またの名を人民席)の当日券をゲットし、
いつもは寄り道して行く初台に、真っ直ぐに車でGO♪

(拙宅からは電車乗り継ぎで1時間半以上なのですが、道路だと50分未満)

告白します。私はプッチーニの音楽はボエーム以外は説明的
な気がして、あまり肌合いが合わないのです。バタフライも
昔にLPを借りても買ったことはなく、実演も敬遠して来ました。

今日の指揮のパルンボは、数年前にシモン・ボッカネグラ
聴いてそれなりの実力者だと認めています。丁寧でそつの無い
指揮です。
主役の大村さん、それからスズキ役、シャープレス役の歌手も立派でした。
演出も、装置はシンプルに過ぎる嫌いはありましたが、衣装や所作は
明治の初期の日本をよく描いていた、と思います。

が、プッチーニファンの方には申し訳ないのですが、やはり、
私にはバタフライの音楽は、上等な劇音楽以上には聴こえないんです。
オペラのワクワク感が湧き上がって来ません。

今日は私にはバタフライを語る資格がないことを再認識しました。


※ ところで北斎漫画のサイトが消えちゃったかも知れません。 いやぁ、寂しいです。