新国立劇場「女はみんな、こうしたもの」
新国立劇場での公演に行ってきました。
キャスト
指揮:ダン・エッティンガー
演出:コルネリア・レプシュレーガー
管弦楽:東京交響楽団
フィオルディリージ:ヴェロニク・ジャンス
ドラベッラ: ナンシー・ファビオラ・エッレラ
デスピーナ: 中嶋 彰子
フェルランド: グレゴリー・トゥレイ
グリエルモ: ルドルフ・ローゼン
ドン・アルフォンソ:ベルント・ヴァイクル
指揮者は昨年に聞いた記憶はありますが、まだ若手の人です。
この指揮者、素晴らしい有望株です。歌手とオーケストラの
アンサンブルのバランスがとてもよく、長い曲ですが、だれる
箇所がありませんでした。
歌手で私が存じていたのは、ヴァイクルと中嶋さんだけでした
が、全員素晴らしい出来です。ヴァイクルのアルフォンゾ、
中嶋さんのデスピーナが扇の要となり、その周囲の4名の恋人
と合唱がうまくまとまっていました。
オケは木管が柔らかくモーツァルトらしい響きでした。ホルン
はフィオルディリージのアリアの難しい伴奏で見事にモゴモゴ
やってくれましたが、他は良く頑張った、と思います。弦は
席の関係か、音があまり飛んで来ませんでした。
今日の演出は秀逸です。モダーン過ぎず、古典的過ぎず、丁度
BSで放送しているドイツのオペラハウスでやっているような
半分モダーンなもの。装置のデザインや照明の色合いなど、
シンプルですが調和が取れていました。
この劇場は、これでモーツァルトの4演目をレパートリーとして
持つようになりました。(前に魔笛、ドンジョバンニ、フィガロ)
どれも古典的過ぎず、なかなか素晴らしいプロダクションの蓄積
が出来ています。(フィガロがモダーン過ぎて好悪分かれますが)
コジ1
コジ2(インチキ公証人)