インバル指揮 ベルリン交響楽団

3月7日 19:30 サントリーホール
エリアフ・インバル指揮 ベルリン交響楽団
マーラー交響曲9番
(月曜のせいか空席がかなり目立ちました。私はPブロック。)

インバルは指揮棒を持たない指揮でした。弦楽器の音は決して
一流オケのように美音ではないのですが、目のつんだ中間色の
分厚い音色で雰囲気がありました。各楽器間の音の受け渡しも
息があっており、マーラー特有の音世界を作り出していました。

インバルは楽章間毎に指揮台の近くの椅子に座って水分補給。
体調が悪かったのかも知れません。

終楽章は、弦楽器のうねりが奔流となってほとばしり、その合間の
木管楽器の歌も素晴らしかったです。弱音重視の神経質な音楽では
なく、線の太いマーラーです。テンポの揺れも少なく感じました。
最後のフレーズが終わってから、しばらくの静寂が保たれました。
少ない聴衆でしたが、良い聴衆が集まっていたようです。

帰りの駅に向かう人の波の中で「本当に今日は素晴らしかったよ」
と携帯電話をしている人達が目立ちました。






公演チラシです。