新国立劇場にて「ドン・カルロ」

秋のオペラシーズンの始まり、ということで、日曜のマチネ公演に最近親しくさせていただいている友人と一緒に行ってきました。

新国立劇場が営業的に苦戦している、という報道がありましたが、営業努力の為なのか、劇場の入り口にはレッドカーペットが敷かれ、帽子をかぶった格好のいい青年達がホテルマンの如くお出迎えしてくれます。これは世の女性方に受けるかもしれませんね。

詳しくは明日以降にでも書きますが、ロドリーゴの役のマーティン・ガントナー氏の声の質がどう聞いてもロドリーゴに聞こえなかった(でも活舌はご立派)ことと、エボリのヴァレヴスカさんのベールの歌に粗があったことを除いては難しいことはいいません。

題名役のドヴォルスキーとフィリッポのコワリョフは充実していました。合唱はさらに充実。ゴメス=マルティネス(まだ若い人のようです)の指揮は時々粘りましたが、全体の流れは阻害されてはいません。

演出はシンプルで舞台装置のマシンをよく活用したものだと思います。個人的には衛兵には17世紀始めの姿をさせてもらいたかったな、という程度で違和感はありません。あまりメトロポリタンのような古めかしいものよりもいいです。

天上からの声の幸田さんが歩きながら歌い、それをカルロが唖然と見るのは何らかの意図があったのでしょうか。

来週にも、今度は別の友人と行く予定ですので、また何か思い当たることがあれば書き足します。


舞台画像のほうは公式サイトをご参照ください。
http://www.nntt.jac.go.jp/frecord/updata/10000053.html

北斎風漫画は、少々お時間をいただきとうございます。