ドン・カルロのDVD
一ケ月以上も前に期間限定特別価格だということで買っていたムーティ指揮のドン・カルロ(92年12月スカラ座)のDVDを見ています。
パヴァロッティがドン・カルロなので・・・・という声があるようですし、確かにビジュアルには少々無理があるのは事実ですが、このプロダクションは良いですよ。
まず演出のゼッフェレッリ。相変わらず貴族趣味の豪勢な舞台を作ってくれます。宗教裁判の場などは圧巻です。92年ですから構想は日本でやったアイーダ(仏壇アイーダ)の後でしょうか。この画像で見るだけで眼福です。
指揮のムーティはもちろん最高にひき締まった音をオケから引き出しています。カラヤンのドン・カルロも歴史的記録ですがヴェルディが望むのはどちらの指揮者の音楽でしょうか。
ムーティお気に入りのデッシーのエリザベッタも素敵なソプラノぶりですし、コーニのロドリーゴも安定したいいヴェルディ・バリトンです。レイミーの苦悩する国王様もリアルでいいですね。エボリ公女のディンティーノもドラマチック。
パヴァロッティも姿を見なければ一途な王子さんという感じもしなくもないです。
大満足の1セットでした。
Don Carlo DVD