ガルージンのオテロ

琴欧州の国より大関昇進祝いの為に来日中(大嘘)のオペラ団のオテロに行きました。

オテロのガルージンは最初の一声に輝きが無く、え、本当はバリトンなの、と心配しましたが、尻上がりに調子が出てきました。

ロストは勿論素敵です。(私はファンですからバイアスがかかっています。)

イャーゴは憎たらしい声で、かなりいい味を出していました。

ガルージンのオテロ、3幕4幕は益々声と演技が冴え渡り、ロストのデスデモーナも役にぴったりの容姿と美声で魅了されました。8時半まえに終了しました。

一幕での合唱団は少し残念。リキがない。しかも半分ほどの人は棒立ちなので、少し演技をして欲しい。ブルガリアは合唱の国のはずなんだけれど、あれは過去の栄光なのか。

さらに、演出が大人しく、大道具は東欧圏からの引越し公演にありがちな簡易なもので、しかも指揮とオケに切れ味が欠けていたことが惜しまれますが、ガルージンとロストの生オテロを聞けて満足です。