二期会 トリスタンとイゾルデ

昨日に二期会トリスタンとイゾルデの公演を聴いてきました。

ヘスス・ロペス・コボス指揮の読響が頑張っていました。実はもっと期待していましたが読響はピット専属ではないので、歌手との押したり引いたりは今一歩。でも、よく頑張られたと思います。

歌手の方々はイゾルデとブランゲーネの女性主役陣が大健闘、トリスタン役の人は三幕の最初に、体調不良ですが・・・、という舞台監督からのアナウンスがありましたが、頑張り過ぎなかったせいか最後まで歌い切りました。

演出はドイツの劇場との共同制作とのことで少し恐れていたのですが、突飛な読み替え演出ではありませんでした。
(おお、と思う箇所はありますが、歌詞の中のキーワードを拾えばこれも有りかな、と受けとめました。細かくはネタバレになりますので割愛します。)

セットは文化会館の制約を前提にしたのか、シンプルですが嫌味はありません。照明が綺麗で印象的でした。

今日と次の土日にも公演があります。オーケストラのアンサンブルの精度が上がって行く可能性もあります。
昨日の客席の入りを見た様子では、まだ席数は残っていそうですので、ワーグナーファンの方は検討なさって損はないと思います。

他)西洋美術館の世界遺産認定のせいか、お向かいの美術館から文化会館まで賑わっていました。文化会館のチケット改め口の近くにも、コルビジェの弟子の前川氏設計の、という説明パネルがありました。